秋の阿寒湖 |
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モンカゲロウがスパーハッチし大型のアメマスがライズする阿寒湖。季節は6月半ば過ぎのこと。ドライフライでしかも近距離で狙える春の阿寒は全国的に有名になったが、その季節以外にも阿寒にはいろいろな釣りのスタイルがあり楽しむことができる。また阿寒湖に限らずその近郊にもまだ全国的には知られていないポイントも点在しているのだ。 |
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途中で漁協へ立ち寄り[トクさん](阿寒漁協の漁券を川でチェックしている方)にひょうたん沼の情報を聞いてみると、「最近は良くないから阿寒川に行った方がいい」と教えてくださったが、しかし私はどうしてもひょうたん沼が気になっていた。それは4年前エメラルドの高田支配人に案内していただいて、初めてひょうたん沼に来たとき、忘れもしない経験をしていたからである。 ■ ■ ■ |
9月の半ば過ぎだったと思うが‥‥。 |
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実はここで使用したフライは、ガガンボ・フライ。サイズを大きく作りすぎて、フライボックスの肥やしになっていたフライである。ドライシェイクでハイフロートになり、アメンボに見えてしまったようだ。 |
一度大物を釣ったポイントはダメと解っていても、覗いてみたりキャストしたくなりませんか?そんなわけで今年もひょうたんに行ってみたくなったのだ。 ■ ■ ■ |
トクさんに言われたように、ひっそりと水面は静まり返っていた。時折「ピチャッ」と小型のレインボーがインレットの脇でライズをする程度の状態である。一緒に行ったエメラルドの新入社員[大平くん]と静かに待っていたもののその状況は一向に変わらず、しびれを切らした私たちは、闇雲にドライ、ニンフ、ストリ−マーと試した見たが全く鱒の気配すら感じなかった。そこで、さらにいろいろと試しているうちに大平くんがソフトハックル・フライで20cm位のレインボーをキャッチしたのだ。 |
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「杉坂さんより先に釣れたー!」彼は大喜びである。いろいろ一緒に行ったが初めての出来事であり、喜ぶのもうなずける。そこで「そのセリフ挑発してるの?」と聞くと、さらに彼は「小さいけれど天然ですよ。テ・ン・ネ・ン!」と答え嬉しそうにしていた。「よーしその挑発!乗ったぞー」と笑いながら「秘密のパターンだな。 大平先生に挑戦ダー!」と二人で大騒ぎをしていた。 |
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軽くフッキングすると、「ドン、ドン、ドン」と鱒が顔を振っている振動がロッドに伝わり、その直後リールのドラッグが泣き叫び、ラインはどんどん引き出されていった。「キンギョちゃん投げたら一発だよ」と言いながら、私もこのことには驚いていた。キャッチした鱒は美しい大型のレインボーだった。(写真) |
それが皆同じようなサイズの鱒で、カラーのローテーションをするだけで釣れ続いたのであった。 |
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