作業&試し釣り会 2000.10.1

10月1日(日)トラウトポンド恒例の[作業&試し釣り会]が行われました。
この会は、オープン前に夏を越したエキスパート・トラウト達のコンディションそしておおよその数を調べるために毎年行われております。参加費は無料で食事付きですが、参加するための条件として会員希望の方であることと、草刈りやテントの張り替えなど作業を午前中2〜3時間お手伝いしていただくこととなっております。あくまでも調査であるために釣り放題ではなく一人3匹までという制限付きです。今年は17名もの方が参加してくださり、草刈り、駐車場のライン引き、テントの移動など作業は順調に進み予定通り作業は午前中に終了となりました。お疲れさまでした。ご協力ありがとうございます。この場を借りて改めてお礼を申し上げます。

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昼食会を済ませ、午後からの試し釣りを行う頃より曇天だったのが晴天に変わり、それと同時に作業中に数多く見えていたライズも静まってしまったのです。気温、湿度は真夏のように高くなり、高水温を嫌う鱒は少し深いところに移動をしてしまったのです。
ストリーマーやマーカーを使用する水中の釣りをすれば確実に釣れるのですが、今回は匹数制限があるためにほとんどの方が一番ダイナミックなドライフライで楽しもうと思っていたのです。この状況に「自然が相手ですからしょうがないね」とあきらめムード。
「夕方まで待てばライズするよ」と夕方に期待をしていたのです。

太陽が傾き水面が山の陰に入った午後3時過ぎ、夕方にはまだ早いはずなのに、突 然!至る所でライズが始まったのです。#12前後のフライを使用していた方は全く無反応で、フライのすぐ近くで「ボコボコ」ライズを繰り返しているのです。そのうちあちらこちらで「ヒット」の声が上がり「#18〜20のブラックボディのスペン トだよ」と当池のエキスパート市川氏がこのライズ・パターンをつかみ大声で皆に知らせていた。
私は大ボケをしてしまいロッドを忘れてきてしまったので見学をしてい たのだが、そのライズは止み間がなく池中に広がっていったのである。あまりにものライズの多さに不思議に思った私は、ユスリカのハッチだけではないと確信し桟橋の上から水面を観察すると、数多くの羽アリが浮遊していたのである。毎年何回かある現象なのだが、雨後で急に晴れてきた日に限り大量の羽アリが飛ぶのです。今回は2種類の小型アリであったが、それ以外にも当池の周りは山林であるためにシロアリの飛翔があり、スーパーライズがたびたびあるのです。
午後から急に晴天になったためドライフライの釣りはあきらめムードだったが、一転して羽アリの飛翔によりスーパー・ライズへとつながり笑い声が絶えない状態となりました。
「自然が相手ですから面白いですよね!」
そこで皆さんの釣り上げた鱒をいくつか見せていただきましたが、夏を越した鱒は例年より数多く、しかも全てヒレピンのファットなコンディション抜群の鱒ばかりでした。

この10月1日ではまだ水温は高く、鱒にとってベストな状態ではない中で、走り回られラインブレイクをしているのをいくつも見ました。日々水温が低下しベストに近づいている頃オープンとなるので、さらにハイスピードで走り回ること間違いないでしょう。バッキングラインを50mは必ず巻いて、エキスパート・トラウトたちに挑戦してみてください。今年はさらに面白くなると確信しております。

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追伸
羽アリを水面で発見したとき、それ以外にも5m〜10mのカディスのシャックが数多く浮遊していたのです。それから毎日水面を観察しているとかなり多くのカディスとユスリカが早朝と夕方にハッチしているようなので、#12〜16のカディスパターンと同サイズのソフトハックル・ウエット、#18〜24のユスリカパターンは必需品となると思います。

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